SkillStack Lab 運営者のスタックです。
Googleが提供する話題のAIツール、NotebookLMに待望のエンタープライズ版が登場しました。
多くのビジネスパーソンが、実際のところNotebookLM Enterpriseの料金はいくらなのか、Google CloudやGoogle Workspaceの既存プランとどう違うのかという疑問を抱いているようです。
RAG(検索拡張生成)技術を安全に活用して業務を効率化したいけれど、導入コストやセキュリティ面での比較材料が足りなくて一歩踏み出せない。
そんな不安を解消するために、今回は私が実際に調べた最新情報をもとに、導入のポイントを分かりやすくまとめてみました。

- プランごとの価格差とライセンス体系の具体的な仕組み
- エンタープライズ版限定の高度なセキュリティ機能とガバナンス
- 1日あたりのクエリ数やソース制限など業務で気になるスペック
- 競合ツールと比較した際のNotebookLM独自の強みとROI
NotebookLM Enterprise 料金の基本とプラン構成
組織でAIを導入する際、まず最初に確認すべきなのがコストですよね。
NotebookLM Enterprise 料金の全体像を把握するためには、単なる「月額いくら」という話だけでなく、Googleのインフラの中でどう位置付けられているかを知る必要があります。
ここでは、具体的な価格から契約の形態まで、皆さんが気になるポイントを順番に整理していきましょう。
月額9ドルのコストとGCPプロジェクトの仕組み
NotebookLM Enterprise 料金の柱となる基本ライセンス料は、1ユーザーあたり月額9米ドルです。日本円に換算すると、為替の影響もありますがおおよそ1,300円〜1,450円程度ですね。
他のエンタープライズ向け生成AIツールと比較しても、かなり戦略的な価格設定になっています。
請求とライセンスの管理方法
このサービスはGoogle Workspaceのアドオンではなく、Google Cloud Platform(GCP)のサービスとして提供されます。
そのため、利用にはGCPの請求先アカウントが必要です。ライセンスは15ライセンスから最大5,000ライセンスまで一括で購入でき、管理コンソールから自動割り当ても設定可能です。
大規模な導入を検討している場合は、年間契約を選択することで割引が適用されるオプションもあるので、検討の余地ありですね。
正確な日本円価格やボリュームディスカウントの詳細は、利用している代理店やGoogleの営業担当者に確認することをおすすめします。

無料版やWorkspace Plusプランとの機能比較
多くの人が迷うのが、「無料版やWorkspaceについてくる機能で十分じゃないか?」という点です。
私も最初はそう思いましたが、実は「NotebookLM Plus」と「Enterprise」の間には、明確な機能の壁が存在します。
| 機能・項目 | 無料版 | NotebookLM Plus | NotebookLM Enterprise |
|---|---|---|---|
| 月額コスト | 無料 | Workspace料金に含む | $9 / ユーザー |
| ノート上限 | 100個 | 200〜500個 | 500個 / ユーザー |
| ソース数 / ノート | 50ファイル | 100ファイル | 300〜500ファイル |
| クエリ制限 / 日 | 50回 | 200回以上 | 500回 / ユーザー |

一般的なリサーチならWorkspace付属のPlus版でもいけますが、数百のPDFを読み込ませる法務や研究開発の現場では、Enterprise版の拡張されたソース数とクエリ数が必須になってくるかなと思います。
教育機関向けエディションの提供状況と制限
教育関係の方には、Google Workspace for Educationの各エディションにおいてNotebookLMが「コアサービス」として提供されているのが大きなメリットです。
追加の料金なしで利用できるケースが多いですが、管理コンソール側でサービスの有効化設定が必要になります。
教育現場では、AIが勝手に答えを作るのではなく「提供された資料(出典)に基づいて回答する」という特性が非常に重宝されています。学生のAIリテラシー向上にも最適なツールと言えますね。
1ユーザーあたりのクエリ数とノートブック上限
業務で使うなら、制限を気にせず使いたいですよね。Enterprise版なら、1ユーザーあたり1日に500回までクエリを投げられます。
これは、朝から晩まで資料分析をAIと一緒に進めても、まず使い切ることのない余裕のある回数です。
また、ノートブックの総数も500個まで作成可能です。プロジェクトごとに細かくノートを分けて、膨大なナレッジベースを構築しても上限を気にする必要はありません。
これこそが、本格的なナレッジマネジメントを実現するための必須スペックかなと思います。
大規模導入に欠かせないIAMによるアクセス管理
会社の機密情報を扱う以上、アクセス権の管理は妥協できません。
NotebookLM EnterpriseはGoogle Cloud IAM(Identity and Access Management)と統合されており、非常に細かい権限設定が可能です。
「この部署のノートブックはリーダーのみが編集でき、他のメンバーは閲覧のみ」といった制御が、使い慣れたGoogle Cloudの画面で完結します。
共有リンクを不用意に発行してしまうリスクを防げるため、シャドーIT化の防止にも繋がりますね。
NotebookLM Enterprise 料金の投資対効果と強み
9ドルのコストを支払う価値がどこにあるのか。
それは単なる容量アップではなく、「企業ガバナンス」と「圧倒的なリサーチスピード」の獲得にあります。ここからは、Enterprise版ならではの強みをさらに深掘りしてみましょう。
VPC境界による強固なセキュリティとデータ保護
セキュリティを最重視する企業にとって、Enterprise版を導入する最大の決定打はVPC Service Controls(VPC-SC)への対応でしょう。

これは、論理的な境界線(ペリメーター)を引くことで、データの外部流出を物理的に遮断する技術です。
たとえ社員がログイン状態であっても、この境界の外にデータを持ち出したり、コピーしたりすることをシステムレベルで制限できます。
金融機関や官公庁などの「閉域網レベル」の安全性が求められる環境でも、NotebookLMなら導入の検討に乗ってくるはずです。
機密情報をAIに読み込ませる際のリスク管理については、こちらの記事「Gemini Advancedを学習させない設定方法は?情報漏洩を防ぐ対策」でも詳しく触れていますが、Enterprise版はこの保護がより強固なインフラレベルで提供されているのがポイントですね。
生成AIの学習にデータを利用されない法的保証
ここは強調しておきたいのですが、NotebookLM Enterpriseに入力したデータは、GoogleのAIモデルのトレーニングに一切使用されません。(出典:Google Cloud『NotebookLM for enterprise』)
無料版でも「フィードバックを送らなければ学習されない」といった規約がありますが、エンタープライズ契約の場合は、その「学習しない」という条項が法的な保証として組み込まれます。
未発表の新製品情報やM&A資料などを扱う際、この法的バックボーンがあるかないかは、経営層の判断に大きく響く部分かなと思います。
日本語資料の分析精度と音声オーバービュー活用
エンジンにはGoogleの最新モデル、Gemini 1.5 Pro(またはその派生版)が採用されています。
日本語の長文読解能力は驚くほど高く、数百ページのPDFも数秒で理解してくれます。私が特にお気に入りなのは「音声オーバービュー」です。
資料をアップロードしてボタンを押すだけで、2人のAIホストが資料の内容を要約して対談してくれるんです。忙しい移動中に、会議の議事録や業界レポートをポッドキャスト感覚でインプットできる。
この「聴く学習」は、情報の定着率を劇的に高めてくれますよ。
ChatGPTやClaudeに対する競合優位性の分析
ChatGPT EnterpriseやClaude Enterpriseと比較した場合、NotebookLMは「RAG(検索拡張生成)に特化している」という点が最大の違いです。

他のツールは「文章をゼロから作る」のが得意ですが、NotebookLMは「既存の資料から正解を見つける」のが得意です。
回答に必ず「引用元タグ」が付き、クリックすると元のPDFの該当ページへジャンプできる。この事実確認のしやすさは、ビジネスにおける信頼性という面で他のツールの追随を許しません。
最新のAIツールをどう使い分けるべきかについては、「ChatGPTの天才的な使い方:仕事と生活を劇的に変える全手法」も参考にしてみてください。
組織内ナレッジのサイロ化を解消する導入戦略
会社の中に資料が散らばって「誰が何を知っているか分からない」状態を、私は「ナレッジのサイロ化」と呼んでいます。NotebookLM Enterpriseは、このサイロを壊すための戦略的ツールになります。
ベテラン社員の過去の成功事例やトラブルシューティング集を一つのノートブックにまとめ、それを若手に共有する。
若手はAIに質問するだけで、ベテランの脳内を検索するように答えに辿り着けます。こうした教育コストや検索時間の削減を考えれば、月額9ドルのコストは非常に優れた投資と言えるのではないでしょうか。

NotebookLM Enterpriseの料金と導入判断の総括
結論として、NotebookLM Enterpriseの料金の月額9ドルは、「情報の安全性」と「組織の生産性」を同時に買うための非常にリーズナブルな金額だと私は考えています。
特にGoogle Workspaceを基盤としている企業なら、既存の環境を活かして最高峰のRAG環境を構築できるメリットは計り知れません。
導入を迷っているなら、まずは14日間の無料トライアルで特定の部署から試してみるのが一番の近道かも。AIの進化は早いですが、まずは「嘘をつかないAI」としてNotebookLMを味方につける。
それがDX成功の第一歩になるかもしれませんね。

正確な最新情報は公式サイトを必ず確認し、必要に応じて専門家に相談しながら進めてください。
AIの利用に伴う著作権や法的なリスクについては、「生成AIの著作権とリスク管理の完全ガイド」で詳しく解説していますので、導入前のチェックリストとして活用してくださいね。スタックでした!
