SkillStack Lab(スキスタ)運営者のスタックです。
NotebookLMをブログや仕事で使っていて、「他人のPDFや公式資料を読み込ませても大丈夫?」「AIが作った要約や音声を公開してよい?」「商用利用すると著作権侵害にならない?」と不安になっていませんか。
私もSkillStack Labの記事制作でGemini Notebook(旧NotebookLM)を日常的に使っていますが、NotebookLMが作った文章をそのままブログへ貼ることはありません。
公式ドキュメントなどから「事実・基本構造・キーワード」を抽出し、引用元を確認したうえで、本文は自分の体験・判断を加えて一から書き直しています。
先にこの記事の結論をお伝えすると、NotebookLMの著作権は「入力してよいか」と「生成したものを公開してよいか」を分けて考えることが重要です。
日本の著作権法にはAIによる情報解析に関係する権利制限規定がありますが、「AIに読ませるだけなら何でも自由」「AIが作った文章なら自由に商用利用できる」という意味ではありません。
スタック私はNotebookLMを「文章を書いてもらうツール」ではなく、「一次資料から事実を整理するリサーチアシスタント」として使っています。公開する文章は100%自分の言葉で再構築します。
この記事では、文化庁とGoogleの公式情報を確認しながら、著作権法第30条の4、入力するソースの選び方、要約・翻訳・引用、AI生成物、Audio Overview、会社での利用まで実務目線で整理します。
なお、本記事は一般的な情報整理を目的としたもので、個別案件についての法律相談ではありません。具体的な権利判断が必要な場合は、弁護士などの専門家へ確認してください。


- 著作権法第30条の4をNotebookLM利用でどう考えるか
- NotebookLMへ入れるソースを選ぶ実務的な基準
- AI生成文章・要約・翻訳を公開するときの注意点
- ブログ記事で引用する場合の基本ルール
- Audio OverviewやAI生成図版を公開する場合の考え方
- 会社資料では著作権だけでなく契約・NDAも確認すべき理由
- スタック流の著作権・セキュリティ安全運用4ステップ
NotebookLMの著作権は「入力」と「公開」を分けて考える
NotebookLMと著作権を考えるとき、最初に分けておきたいのが次の2段階です。
| 段階 | 確認すること |
|---|---|
| 入力・分析 | その著作物をAIへ入力・複製してよいか |
| 生成・公開 | 生成された文章・画像・音声等を外部利用してよいか |
ここを一緒にすると、「NotebookLMへ入れられたのだからブログにも載せてよい」という誤解が生まれます。
AIへ入力する行為に著作権法上の権利制限が適用されるケースであっても、生成物をインターネットで公開・配布する段階では別の判断が必要になる場合があります。
「AIへ入力できる」と「AIの出力を自由に公開できる」は別問題です。
著作権法第30条の4は何でも許されるルールではない
NotebookLMと著作権について調べると、よく登場するのが著作権法第30条の4です。
この規定は、情報解析など、著作物に表現された思想や感情を自分または他人に享受させることを目的としない利用について、一定の条件で著作権者の許諾なく利用できる場合を定めています。
文化庁は生成AIについても、既存著作物をAIへ入力して情報解析する行為では、第30条の4が適用されることが考えられると整理しています。
ただし、これはNotebookLMへ著作物をアップロードすれば無条件で適法になるという意味ではありません。
- 著作物に表現された思想・感情を享受する目的が含まれていないか
- 利用目的に照らして必要な範囲か
- 著作権者の利益を不当に害する利用になっていないか
- 利用しているAIサービスの規約にも違反していないか
など、具体的な利用方法に応じて判断する必要があります。
文化庁の現在の整理は、文化庁「AIと著作権について」で確認できます。
似た作品を作るための入力は別問題
特に注意したいのが、既存著作物と似た生成物を作る目的で入力するケースです。
文化庁は、既存著作物と類似した生成物を生成させる目的で著作物を入力する場合、情報解析以外に「享受目的」が併存すると評価され、第30条の4が適用されない場合があると説明しています。
私はNotebookLMで他人の記事や書籍の「表現を再現させる」使い方をせず、事実関係や論点の整理に限定しています。
会社で使うなら「私的使用だから大丈夫」と考えない
ここは業務利用で間違えやすいポイントです。
著作権法第30条の「私的使用のための複製」は、個人的または家庭内などの限られた範囲で、仕事以外に使用することを前提とする権利制限です。
会社内部で使うからといって、「私的使用」になるわけではありません。
業務利用では、利用目的に応じて他の権利制限規定が適用されるか、権利者の許諾が必要か、契約上認められているかを確認します。
特に他社ベンダーから受け取った提案書、見積書、契約書案、非公開マニュアルなどは、著作権だけでなく秘密保持契約や利用条件が関係します。
著作権法上の評価だけを見て、「社内分析だからクラウドAIへ入れてよい」と判断しないことが重要です。



管理部門で一番見るのは「著作権法上どうか」だけではありません。NDAや契約で第三者クラウドへの投入が認められているかを先に確認します。未公開の秘密情報は、私はNotebookLMへ入れません。
私は公式一次情報を中心に5〜15ソースへ絞る
SkillStack Labの記事制作では、NotebookLMへ何でも入れるのではなく、ソースをかなり絞っています。
優先して使うのは次のような資料です。
- Google、Microsoft、AWSなどの公式ヘルプ・公式ドキュメント
- メーカーが公開している製品マニュアル・ホワイトペーパー
- 官公庁・公的機関の発表資料やガイドライン
- 自分自身の検証結果・実績データ
- 個人学習用に残した購入書籍の必要なハイライト
逆に、有料会員限定の調査レポート、転載禁止条件が明確な資料、権利関係が不明な海賊版資料などは使いません。
他社ブログや解説記事も基本的には一次資料として使わず、検索ユーザーがどの論点に関心を持っているかを確認する補助資料として必要な場合だけ数件に絞ります。
Webで読めることと、その文章を自由に複製・翻案・再公開できることは同じではありません。
NotebookLMの回答は引用チップから元資料を必ず確認する
NotebookLMを使うメリットの一つが、回答から根拠ソースへ戻れることです。
私は公開記事へ使う情報について、次の3段階で確認しています。
- 引用チップから元資料の該当部分を開く
- 料金・日付・固有名詞・仕様値は公式の生ページでも確認する
- 元資料特有の言い回しがAI回答へ残っていないか確認する
NotebookLMの回答を正しいと信じてそのまま掲載するのではなく、最終的には原典へ戻ります。
特に、料金、上限、利用条件、法律上の要件などは要約だけで判断しません。
要約や翻訳はそのまま公開しない
旧記事では、「要約や翻訳は翻案に当たる」と一律に説明していましたが、この表現は正確ではありません。
要約の仕方や残っている表現によって法的評価は変わりますし、翻訳には原著作物の翻訳権などが関係します。
私が英語のGoogle公式ブログや技術資料をNotebookLMで読む場合、NotebookLMが出した日本語訳をそのまま公開することはありません。
確認するのは、
- 何が変更されたのか
- いつから適用されるのか
- 対象ユーザー・プランは何か
- must・should・mayなど条件の強さ
- 数値・単位・期限
といった事実関係です。
そのうえで、
というように、自分の日本語で読者へ説明します。
「翻訳した文章」を公開するのではなく、「原文で確認した事実」を自分の文章で解説するのが私の基本運用です。
NotebookLMの生成物を商用利用するときの考え方
Googleの現在の利用規約では、Googleのサービスが生成するオリジナルコンテンツについて、Google自身が所有権を主張しないとしています。
ただし、これを「NotebookLMの生成物には必ず自分の著作権が発生する」「第三者の権利を侵害していても自由に商用利用できる」という意味に捉えてはいけません。
Google自身もGemini Notebookについて、著作権を尊重し、必要な権利を持たずに著作物を共有しないよう求めています。
最新の条件は、Google公式「Gemini Notebookのプライバシーと利用規約」と、Google利用規約を確認してください。
AI生成物に著作権が発生するかは人間の関与も関係する
AI生成物自体が日本の著作権法上の「著作物」になるかについても、単純に「AIなら著作権なし」「AIを使えば全部自分の著作物」と分けることはできません。
文化庁は、AI生成物の著作物性について、AI利用者の創作意図と創作的寄与の程度などによって判断されるという考え方を示しています。
私がSkillStack LabでAIの文章をそのまま掲載せず、構成・表現・体験談・判断まで全面的に自分で作り直している理由の一つもここにあります。
私のブログではAI文章を100%書き直す
SkillStack Labでは、NotebookLMの役割を次の範囲にしています。
- 一次資料から事実を抽出する
- 論点を整理する
- 記事構成の候補を作る
- 比較項目を整理する
ここまでです。
本文は、実際に経験した失敗、検証結果、数値、自分の判断基準を追加し、一から書きます。



AIの回答をコピペしないのは著作権対策だけではありません。一次情報と自分の判断が入らない文章では、結局「誰が書いても同じ記事」になってしまうからです。
公開前は既存著作物との類似性も確認する
文化庁は、AI生成物の利用による著作権侵害を考える際、既存著作物との類似性と依拠性が重要になると整理しています。
つまり、生成AIで作ったから自動的に安全になるわけではありません。
私の場合、NotebookLMが要約した文章に元資料特有の印象的な表現が残っている場合は、その文章を使わず、確認した事実だけを取り出してゼロから書き直します。
図表についても同じです。
他社サイトの図や表をスクリーンショットして掲載するのではなく、自分で確認した事実・数値をもとにCanvaなどで新たに構成します。
引用する場合は著作権法第32条の要件を確認する
元資料の文章そのものを掲載する必要がある場合は、「要約」ではなく引用として扱います。
文化庁は著作権法第32条の引用について、主に次の条件を示しています。
- すでに公表されている著作物である
- 引用する必然性など、公正な慣行に合致している
- 引用部分と自分の本文を明確に区別する
- 引用目的上、正当な範囲・必要最小限である
- 自分の本文と引用部分の主従関係が明確である
- 必要な出所を明示する
詳しくは、文化庁の著作権制度解説を確認してください。
私はブログではさらに厳しめに運用し、記事の大部分を自分の文章とし、引用は根拠を示すために必要な最小限だけ使っています。
なお、「本文を9割以上にしなければ違法になる」という法律上の数値基準があるわけではありません。これはあくまで、私が主従関係を崩さないために採用している運用上の目安です。
引用するときはWordPressの<blockquote>などで本文と明確に分け、サイト名・書名・著者名・公式ページなど必要な出所も記載します。
Audio Overviewは私は外部公開・収益化していない
旧記事では、Audio OverviewをYouTubeやPodcastで商用利用できるとかなり強く書いていました。
私は現在、このような外部公開・収益化は行っていません。
実際の用途は、
- Kindleハイライトの通勤中の復習
- 自作したブログ構成の論理チェック
- 自社メンバーへのマニュアル説明
など、個人・社内での利用です。
Googleが生成したオリジナルコンテンツについて所有権を主張しないことと、元資料の著作権処理や公開先プラットフォームの規約まで含めて外部公開が常に許されることは別です。
そのため本記事では、「Audio Overviewなら商用利用OK」と一律には判断しません。
外部公開する場合は、元ソースの権利、音声の内容、Googleの最新規約、公開先サービスのルールをそれぞれ確認してください。
AI生成の図解・スライドもそのまま公開しない
Gemini NotebookではInfographicやSlide Deckなどの生成もできます。
私は、生成されたものをそのままブログへ公開していません。
NotebookLMから使うのは、
- 比較項目
- 図に入れる要素
- 情報の階層
- 構図のたたき台
までです。
その後Canvaで、レイアウト、配色、フォント、補足説明、強調位置などを自分で設計し直します。
これは見た目を整えるだけでなく、AIの出力をそのまま成果物にせず、人間自身が内容を確認して制作するための工程でもあります。
著作権とデータ学習・セキュリティは分けて確認する
「NotebookLMへ資料を入れてよいか」を考えるときは、著作権とプライバシーも混同しないようにします。
例えばGoogleが「フィードバックを提供しない限りGemini Notebookのコンテンツを基盤モデルの直接学習には使用しない」と案内していたとしても、それだけで第三者の著作物を自由にアップロードできる権利が得られるわけではありません。
逆に、著作権上利用できる可能性がある場合でも、会社の情報管理規程やNDAによって外部クラウドへの保存が禁止されているケースがあります。
NotebookLMのAI学習・フィードバック・Workspaceにおけるデータ保護は、NotebookLMのオプトアウトとAI学習の記事で詳しく整理しています。
会社の資料は著作権より先にNDA・契約を確認する
会社でNotebookLMを使う場合は、さらに契約面の確認が必要です。
他社ベンダーから提供された、
- 非公開の提案書
- 見積書
- 契約書案
- 社外秘マニュアル
- 顧客固有の資料
などには、秘密保持義務や利用範囲の制約が付いていることがあります。
この場合、「著作権法上入力できる可能性があるか」だけでなく、第三者のクラウドサービスへアップロードすることが契約上許されているかを確認します。
私自身は、未公開の秘密情報を個人GoogleアカウントのNotebookLMへ投入しません。
業務で扱う場合も、会社が管理しているGoogle Workspace環境を使い、公開マニュアルなど利用条件を確認できる情報を中心にします。
企業向けGemini Notebookの管理・料金については、Gemini Notebook Enterpriseの料金と機能も参考にしてください。
スタック流|NotebookLM×著作権の安全運用4ステップ
最後に、私がブログ・仕事で実際に使っている判断手順を4段階でまとめます。
STEP1|入力前に権利・契約を確認する
- その資料をAIサービスへ入力してよい権利・利用条件か
- NDA・社内規程・利用規約に反しないか
- 会社データなら正しいWorkspace環境を使っているか
STEP2|分析中は公式一次情報と引用元を確認する
- 公式・公的資料を中心に5〜15件程度へ絞る
- NotebookLMの引用チップから原文を確認する
- 事実と元資料の創作的な表現を分ける
STEP3|生成後にファクトチェックして再構築する
- AIの要約文をそのままコピペしない
- 数字・日付・固有名詞・条件は元資料で確認する
- 図版は必要な情報を確認してCanva等で再構成する
STEP4|公開前に独自性と引用ルールを確認する
- 文章を自分の体験・見解・表現で仕上げる
- 元著作物と不自然に似た表現が残っていないか確認する
- 引用する場合は必要最小限にし、自分の本文と明確に区別する
- 必要な出所を明示する
NotebookLMへ入力する前、AIが生成した後、公開する直前。この3か所で止まって確認するだけでも、著作権リスクはかなり整理しやすくなります。
NotebookLMの著作権に関するよくある質問
まとめ|NotebookLMは「事実を調べる補助役」として使う
NotebookLMの著作権について、私は「30条の4があるから大丈夫」「Googleが所有権を主張しないから商用利用できる」といった一つの条件だけで判断しないようにしています。
実際の運用は、
- 入力する前に権利・契約を確認する
- 公式一次情報を中心に分析する
- 引用チップから原文を確認する
- AI文章をそのまま使わず自分の言葉で再構築する
- 公開前に引用・類似表現・出所を確認する
という流れです。
NotebookLMは「完成した著作物を作ってもらう場所」ではなく、信頼できる資料から事実を整理するためのリサーチアシスタント。
この役割に絞ると、著作権リスクを抑えやすいだけでなく、自分の体験や判断が中心にある独自性の高いアウトプットも作りやすくなります。
法律やGoogleの利用規約は変更される可能性があります。公開・商用利用・会社での利用など、権利判断が重要になる場面では文化庁・Googleの最新公式情報を確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。








