SkillStack Lab運営者のスタックです。
アルバイトやパートが多い店舗では、「普段から使っているLINEで出勤・退勤できれば、新しい勤怠アプリを覚えてもらわなくて済むのでは」と考えることがあります。
結論から言うと、LINEのトークへ「出勤」「退勤」と送るだけの運用は、本格的な勤怠管理にはおすすめしません。
メッセージ自体は残りますが、実際に職場へ到着しているか、誰が報告したか、打刻漏れがないか、残業・休暇・シフトとどう紐づけるかを別途管理する必要があるからです。
一方で、LINEに似た操作感を残したい会社には別の方法があります。
- 個人向けLINE:勤怠の正式な管理基盤にせず、業務連絡との役割を分ける
- LINE WORKS:対応する勤怠管理サービスと連携し、トークから打刻する
- 専用勤怠システム:LINEにこだわらず、スマホ・GPS打刻から始める
特にLINE WORKSでは、freee勤怠管理Plus、HRMOS勤怠、KING OF TIME、kincone、きんろくなど、勤怠管理サービスとの連携が公式に案内されています。
この記事では、元情シス・管理部門の視点から、個人LINEで勤怠管理する問題、LINE WORKSと専用システムを連携する方法、LINEを使わずスマホ打刻へ移行する方法まで整理します。

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勤怠管理サービスも紹介しますが、LINE WORKSとの連携が必要な会社と、LINEを使わず専用システムへ移行した方がよい会社を分けて解説します。
本記事は2026年8月14日時点の厚生労働省、LINE WORKS、各勤怠管理サービスの公開情報を確認して更新しています。連携サービス、料金、無料期間、機能は変更される場合があるため、導入前に公式情報も確認してください。
- 個人LINEへ出退勤を投稿:小規模な一時運用でも集計・本人確認・退職者管理に注意
- 普段のチャットから打刻したい:LINE WORKS+対応する勤怠サービス
- 代理打刻まで抑えたい:顔認証・GPSなど本人確認機能を比較
- LINE自体は必須ではない:スマホ+GPS対応の専用勤怠システムも候補
- 給与までつなげたい:打刻だけでなく集計・CSV・給与連携まで試す
LINEで勤怠管理する3つの方法
「LINEで勤怠管理」といっても、実際には大きく3つの方法があります。
| 方法 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 個人LINEで報告 | グループトークへ「出勤」「退勤」と投稿する | 本格運用には不向き |
| LINE WORKS+勤怠サービス | 会社管理のアカウントから勤怠システムへ打刻する | LINEの操作感を重視するなら候補 |
| 専用勤怠サービス | 専用Web画面・アプリから直接打刻する | LINEが必須でなければ比較しやすい |
この3つを同じ「LINE勤怠」として考えないことが重要です。
特に個人向けLINEとLINE WORKSでは、会社側がアカウントを管理できる範囲が大きく異なります。
個人LINEで勤怠管理する5つの問題
個人LINEへの投稿は簡単ですが、会社の正式な勤怠管理へ広げると問題が増えていきます。

トーク履歴から月末に転記する手間が残る
従業員が「出勤」「退勤」とメッセージを送るだけなら、本人の操作は簡単です。
しかし、その情報を給与計算へ使うには、誰かが勤務日、始業、終業、休憩、残業、休暇などのデータへ整理し直さなければなりません。
スタッフが増えるほど、トーク履歴を探し、Excelへ転記し、打刻漏れを本人へ確認する作業が増えます。
メッセージ送信時刻と実際の労働時間は同じとは限らない
通常のLINEトークでは、従業員がどこからメッセージを送信したかまでは勤怠情報として管理できません。
例えば、勤務先へ到着する前に「出勤」と送る、仕事を終える前に「退勤」と送るといったことも技術的には可能です。
そのため、LINEへの投稿時刻だけをそのまま労働時間として扱う場合は、実際の勤務実態と一致しているかを確認する仕組みも必要になります。
厚生労働省のガイドラインでは、始業・終業時刻について、使用者による現認またはタイムカード・ICカード・パソコン使用時間などの客観的記録を基礎として確認する方法が原則とされています。自己申告制を採用する場合にも、実態との著しい乖離がないか確認するなどの措置が求められます。
詳しくは、厚生労働省「労働時間の適正な把握のためのガイドライン」を確認してください。
勤怠専用の本人確認機能がない

通常のLINEトークには、勤怠管理専用のGPS記録、顔認証、打刻端末制限などが標準で備わっているわけではありません。
スマートフォンを本人が操作したかどうかまで、トーク画面だけから管理者が確認することも困難です。
不正防止を重視するなら、従業員のモラルだけに頼るより、勤怠システム側の機能で本人・場所・端末を確認できるか比較した方が運用しやすくなります。
個人アカウントは会社側で停止できない
個人向けLINEを会社の勤怠連絡へ利用する場合、アカウント自体は従業員個人が管理します。
退職した従業員の個人LINEアカウントを会社の管理者が停止したり、本人の端末に残るデータを会社側から一括管理したりする仕組みではありません。
勤怠だけでなく、シフト表、社内連絡、顧客情報などまで同じトークへ載せ始めると、会社が管理できない端末へ業務情報が残る範囲も広がります。
個人LINEを使う場合は、少なくとも勤怠報告と機密情報の共有を分けましょう。「便利だから」という理由だけで個人アカウントを業務システムの代わりにしないことが重要です。
給与計算用のデータにはならない
LINEへ出勤・退勤が時系列で並んだとしても、それだけで給与計算が完成するわけではありません。
実際の勤怠管理では、次のような処理があります。
- 休憩時間
- 所定内・時間外労働
- 深夜労働
- 休日労働
- 遅刻・早退
- 有給・特別休暇
- 打刻修正
- シフトとの照合
トーク履歴をExcelやスプレッドシートへ転記した後に、これらを別途計算するのであれば、最終的な管理負担は大きく残ります。
LINEとLINE WORKSの違いを理解する
「使い慣れたLINEのような操作感を残したい」という目的なら、個人LINEではなくLINE WORKSを検討する方法があります。
LINE WORKSは企業・組織向けのサービスで、管理者がメンバーアカウントを管理できます。
退職などの場合には、管理者がメンバーを削除すると、そのアカウントではLINE WORKSへログインできなくなります。
LINE WORKS公式「メンバーのアカウントを安全に削除する方法」
| 比較項目 | 個人LINE | LINE WORKS |
|---|---|---|
| 主な用途 | 個人のコミュニケーション | 企業・組織の業務利用 |
| 会社によるアカウント管理 | 個人アカウント自体は管理できない | 管理者がメンバーを追加・削除できる |
| 勤怠サービスとの公式連携 | 製品ごとに個別確認 | 複数の勤怠サービスが公式連携 |
| 退職時のアクセス停止 | 個人アカウントそのものは停止できない | 会社側でメンバーを削除できる |
LINE WORKSから打刻できる勤怠管理サービス
2026年8月時点では、LINE WORKS公式サイトで複数の勤怠管理サービスとの連携が案内されています。
| サービス | LINE WORKSでできることの例 | 特徴 |
|---|---|---|
| freee勤怠管理Plus | トークから出勤・退勤、エラー勤務の通知 | 勤怠集計や給与ソフト連携も行いたい会社 |
| HRMOS勤怠 | 文字・メニュー・スタンプによる打刻、勤務状況確認 | LINE WORKS内で打刻や勤務時間を確認したい会社 |
| KING OF TIME | 指定した文字を送信して出退勤打刻 | 勤怠機能の幅も重視する会社 |
| kincone | LINE WORKSからの打刻 | 交通費精算もまとめたい会社 |
| きんろく | LINE WORKSから打刻 | AI顔認証・GPSも重視する会社 |
最新の対応サービスは、LINE WORKS公式「勤怠管理ツールとの連携」で確認できます。
freee勤怠管理Plus|打刻漏れ通知までLINE WORKSへ送れる
freee勤怠管理Plusは、LINE WORKSのトークから出勤・退勤を登録できます。
さらに、打刻漏れ、重複打刻、休暇取得日の打刻など、確認・修正が必要な勤務がある場合にLINE WORKSへ通知を送る仕組みも公式に案内されています。
単に「出勤」と送るだけではなく、打刻後のエラー確認までチャットへ寄せたい会社には比較しやすいサービスです。
HRMOS勤怠|トークから勤務状況も確認できる
HRMOS勤怠では、LINE WORKSのBotを使い、文字入力・メニュー・スタンプから出勤や退勤を登録できます。
トークから勤怠サマリー、残業時間、総労働時間などを確認できる点も特徴です。
きんろく|顔認証とGPSも組み合わせる
「チャットから打刻したいが、代理打刻も抑えたい」という会社では、きんろく for LINE WORKSも候補です。
LINE WORKS上から勤怠打刻できるだけでなく、AI顔認証で本人確認を行い、GPSと連携して打刻場所も記録できます。
LINE WORKSの操作性を残しながら、通常のトーク投稿より本人確認を強化したい場合に比較できます。
GPSがあれば不正打刻を完全に防げるわけではない
スマートフォン勤怠ではGPSが便利ですが、GPSがあるだけで不正や誤打刻がすべてなくなるわけではありません。
製品によって、位置情報の扱いは異なります。
- 打刻した位置を記録する
- 管理画面の地図で位置を確認する
- 指定エリア内かどうかを判定する
- 特定のネットワーク・端末からだけ打刻させる
- 顔認証などで本人確認する
「GPS対応」という一言だけを見ず、自社が必要としている不正防止方法まで確認してください。

位置情報を取得する場合は、従業員へ取得目的・取得タイミング・閲覧者・保存方法を説明し、自社の個人情報保護ルールも確認してください。常時位置を追跡する仕組みと、打刻時だけ位置情報を取得する仕組みは分けて考えましょう。
LINEにこだわらないなら専用勤怠システムも比較する
ここまで読んで、「従業員がスマホで簡単に打刻できれば、LINEそのものにはこだわらない」と感じた会社もあるでしょう。
その場合は、LINE WORKSの導入と勤怠サービスの二段構成にせず、スマートフォンから直接打刻できる勤怠システムを選ぶ方法もあります。
例えばRelix勤怠では、PC・スマートフォンからWeb打刻でき、打刻時にGPSの位置情報を取得できます。
シフト、公休・特別休暇・有給の申請、出勤簿、交通費、CSV出力なども公式に案内されています。
Relix勤怠は、現在の公式公開情報ではLINE・LINE WORKS連携を確認できません。「LINEから打刻したい会社」ではなく、「LINEにこだわらずスマホ+GPSでシンプルに始めたい会社」の比較候補として考えてください。
| 項目 | Relix勤怠 |
|---|---|
| 打刻 | PC・スマートフォンのWeb打刻 |
| GPS | 対応 |
| シフト | 対応 |
| 休暇申請 | 公休・特別休暇・有給など |
| 交通費 | 対応 |
| データ出力 | CSV |
| 最低利用料金 | 月額3,000円(税別) |
| 無料期間 | 登録月+翌月の最大2か月 |
| LINE・LINE WORKS連携 | 公式公開情報では確認できず |
料金・無料期間・機能の詳細は、契約前にRelix勤怠公式画面でも確認してください。
ほかの無料・低価格な勤怠管理方法も含めて比較する場合は、無料で使える勤怠管理アプリの選び方も参考にしてください。
\ LINE不要ならスマホ+GPSで試せる /
Relix勤怠の無料期間は登録月+翌月です。料金・機能・契約条件は変更される場合があるため、最新情報は遷移先で確認してください。
LINE・LINE WORKS勤怠を選ぶ7つのポイント
勤怠システムを選ぶときは、「LINEから打刻できるか」だけで判断しないようにします。
- 使うのは個人LINEかLINE WORKSか
会社がアカウントを管理する必要があるなら、最初に運用基盤を決めます。 - 打刻後の集計まで自動化できるか
チャットからExcelへ再転記する運用が残らないか確認します。 - 打刻修正の履歴を確認できるか
誰がいつ修正したかを確認できることが重要です。 - GPS・顔認証などが必要か
直行直帰、店舗、テレワークなど勤務場所に合わせます。 - 自社の勤務制度に対応できるか
固定勤務、シフト、フレックス、変形労働時間制などを確認します。 - 給与ソフトへデータを渡せるか
CSVの列・社員番号・時間形式まで試します。 - 退職時にアクセスを止められるか
勤怠だけでなくアカウント管理まで運用手順を決めます。
労働時間をLINEで自己申告する場合の注意点
LINEやチャットで労働時間を自己申告すること自体を、一律に違法と考える必要はありません。
ただし、厚生労働省のガイドラインでは、始業・終業時刻の確認は使用者の現認または客観的な記録を基礎とする方法が原則です。
自己申告によらざるを得ない場合には、正しく申告するよう従業員へ説明し、必要に応じて実態調査を行うなどの措置が必要です。
例えば会社にPCログや入退室記録があり、LINEで申告された時間との間に大きな差がある場合、その理由を確認できる運用が望まれます。
毎日の15分未満切り捨ては避ける
もう一つ注意したいのが、Excelへ転記した後の端数処理です。
例えば、毎日「18時1分~18時14分は18時退勤として扱う」のように労働時間を一律に切り捨て、その時間分の賃金を支払わない処理は認められません。
厚生労働省でも、日々の労働時間は適正に把握し、実際に働いた時間に応じて賃金を支払う必要があると案内されています。
勤怠システムの設定が、自社の就業規則や労働関係法令へ適合しているかは別途確認が必要です。給与計算や労働時間制度について判断に迷う場合は、社会保険労務士などの専門家へ相談してください。
無料トライアルでは月次処理まで試す
候補を絞ったら、打刻ボタンを数回押しただけで導入を決めないでください。
本番に近い勤務パターンで、打刻から月次処理まで一巡させます。

- 実際の従業員に打刻してもらう
管理者ではなく、店舗・現場のスタッフにも操作してもらいます。 - 打刻漏れを発生させる
修正申請や通知が分かりやすいか確認します。 - 休暇・遅刻・早退を試す
通常勤務以外の操作も確認します。 - GPSや本人確認を試す
必要な会社だけ、実際の勤務場所で確認します。 - 月次締めを行う
現在の勤怠結果と新システムの数字を比較します。 - 給与用データを出力する
CSVの項目と給与ソフトへの取り込みを確認します。 - 退職者を想定する
アカウント停止と過去データの扱いも確認します。
LINE勤怠管理に関するよくある質問
普通のLINEで勤怠管理できますか?
出勤・退勤の報告を行うこと自体はできます。
ただし、通常のトークだけでは勤怠専用の集計、修正履歴、GPS、給与連携などがないため、本格的な勤怠管理では別の仕組みが必要になります。
LINEで勤怠管理するのは違法ですか?
LINEを使うこと自体で違法になるわけではありません。
重要なのは、会社が実際の始業・終業時刻を適正に把握し、必要な記録を残し、正しく賃金計算できることです。
LINE WORKSなら勤怠打刻できますか?
はい。LINE WORKS公式では、freee勤怠管理Plus、HRMOS勤怠、KING OF TIME、kincone、きんろくなど、トークから打刻できる勤怠サービスとの連携が案内されています。
利用には各勤怠サービス側の契約や設定が必要な場合があります。
LINE WORKSと個人LINEは何が違いますか?
LINE WORKSは企業・組織向けで、管理者がメンバーアカウントを追加・削除できます。
退職時のアクセス停止まで会社側で管理したい場合は、個人アカウントとの大きな違いになります。
Relix勤怠はLINEから打刻できますか?
2026年8月14日時点で確認したRelix勤怠の公式機能ページ・FAQでは、LINEまたはLINE WORKSからの打刻連携は確認できませんでした。
Relix勤怠はPC・スマートフォンのWeb打刻とGPSに対応しているため、LINEを必須条件にしない場合の候補として比較してください。
無料の勤怠管理だけで運用できますか?
従業員数や勤務制度が単純なら、無料プランや既存ツールで足りる場合があります。
一方、利用人数、GPS、休暇、給与連携、データ出力、権限などが有料機能になっていることもあるため、本番時に必要なプランまで確認してください。
無料で使える選択肢を先に比較したい方は、無料の勤怠管理アプリを比較した記事も参考にしてください。
まとめ|LINEの便利さと勤怠管理の正確さを分けて考える
LINEは、多くの人が使い慣れているため、連絡手段として非常に便利です。
しかし、使い慣れているチャットツールであることと、会社の勤怠管理システムとして適していることは同じではありません。
- 個人LINE:勤怠の正式な管理基盤として使うなら慎重に判断
- LINE WORKS:対応する勤怠サービスと連携すればトーク打刻が可能
- 顔認証・GPS:本人や勤務場所の確認が必要なら機能を比較
- 専用勤怠サービス:LINEが不要ならスマホから直接打刻する方法もある
LINE WORKSをすでに会社で利用しているなら、まず公式に連携している勤怠サービスを2~3製品に絞って試す方法が分かりやすいでしょう。
逆に、「LINEにこだわっている理由は、新しいアプリを覚えてもらうのが大変だから」というだけなら、スマートフォンから簡単に打刻できる専用サービスも一度比較してみてください。
Excelへ転記して勤怠を集計している会社は、勤怠管理をExcelで続ける限界と移行手順もあわせて確認すると、移行するタイミングを判断しやすくなります。

\ LINEにこだわらずスマホ勤怠も比較 /
Relix勤怠はLINE連携サービスとしての紹介ではありません。スマートフォン・GPSを使った勤怠管理の比較候補として掲載しています。
